22ネッサBB112M+アバニジギング10×10マックスパワーX9で遠州サーフ実釣インプレ

ぐらぱら

ぐらぱら
20代
社会人3年目
大学時代に大阪で友人に釣りに誘われたことをきっかけに釣りを一人でもするように。
社会人になって滋賀に移住。ほぼ毎週末海に出かけています。
購入したロッドなどの釣り具のインプレを中心に書いてます。

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砂の一粒一粒、遠くでうねる白い線。

それらは、まさに前人未到のキャンバス。

潮の筋だけが、そこに魚が通る“道”があることだけを、かろうじて教えてくれる。

投げる前から始まっているのだ

「届くか、届かないか」の勝負。

皆さんお疲れ様です~。今回は「ネッサBB×マックスパワーX9を遠州サーフで投げ倒してきたインプレ」をまとめていきます。

この記事では、ロッドとラインのインプレがメインです。ルアーはあくまで「このタックルでどこまで届くか」「どう扱いやすいか」を見るための基準サンプルという位置づけにしています。

遠州サーフで自分がよく投げるルアーの中から、

・中距離ミノー枠:テロテロ君115
・かっ飛び系シンペン枠:かっ飛び棒130
・40gメタルジグ枠:ジグパラ40g

この3本を“代表ルアー”として選び、22ネッサBB112M+×マックスパワーX9 1号との相性をチェックしました。

釣行データと22ネッサBB112M+マックスパワーX9 1号【遠州サーフの基本条件】

結論から言うと、ネッサBB×マックスパワーX9は「水深そこそこ+強すぎない風」の遠州サーフならかなり気持ちよく投げられるタックルでした。ただし、

・強風
・ドシャロー
・比重重めルアー

この3つが揃うと、一気に“難しいセット”になるな、というのが今回の感想です。

当日は、遠州サーフの中でも比較的オープンなエリア。波のサイズはやや高めで足も長め。風は時間帯によって強弱ありで、特に強く吹いたタイミングでは飛距離の落ち方がはっきり分かる状況でした。

タックルは次の組み合わせです。

・ロッド:22ネッサBB 112M+
・リール:18ストラディックSW 5000XG
・ライン:10×10 マックスパワーX9 1号
・リーダー:フロロカーボン 5号

「100mライン前後までしっかり届く遠投性能」「30〜40gクラスのルアーを1本でこなせる汎用性」「X9ライン特有のスルスル出ていく糸抜けの良さ」が、このセットで確認したかったポイント。

22ネッサBB112M+マックスパワーX9で投げた代表3ルアー【実測飛距離インプレ】

このタックルが実際にどのくらい飛ぶのか、遠州サーフでよく使う3種類のルアーを“基準サンプル”として投げ比べてみました。

・テロテロ君115(120mmクラスミノーの基準)
・かっ飛び棒130(かっ飛び系シンペンの基準)
・ジグパラ40g(40gクラスのメタルジグの基準)

距離の計測は、10×10マックスパワーX9の色分けとリールの巻き上げ量を目安にした“ざっくり計測”です。厳密な計測器を使ったわけではありませんが、「このタックルで各ルアーがどのレーンまで届くか」を見るには十分かな~という感覚で記録しています。

飛距離データ

まずは数字から。
それぞれ3投ずつ投げて、ざっくり平均と最長をメモしてあります。

テロテロ君115

計測値:68m / 73m / 76m
3投平均:約72m、最長:76m

数値だけ見ると、120mmクラスのフローティングミノーとしてはしっかり飛んでくれている印象です。シャローエリアでも主力になるルアーなので、きっちり70m飛ぶのは素直にありがたいところっすね~

かっ飛び棒130

計測値:86m / 101m / 95m
3投平均:94m、最長:101m

ミドル〜沖を叩くルアーとして、ちゃんと「100mに手が届くかどうか」のラインに乗せてくれます。ただ、振り切り方次第で飛距離にムラが出やすく、「重量級プラグはしっかり振り切るのが前提」と改めて感じました。

ジグパラ40g

計測値:102m / 108m / 101m
3投平均:約104m、最長:108m

40gジグ代表としては文句なしの距離感。22ネッサBB112M+との相性も良く、振り抜いたときの「抜け」が気持ちいい組み合わせでした。

軽めミノー → 中距離、かっ飛び系 → 中〜遠距離、40gジグ → 100mライン担当、という、かなり教科書通りの役割分担になりました。

どこを誰に任せるか?

感覚的には、こんなイメージで使い分けできました。

テロテロ君115
→ 〜70m台までの“手前〜中距離”担当。
→ サラシや払い出しが手前に寄っているときにちょうどいいレンジ。

かっ飛び棒130
→ 〜90m台の“ミドルレンジ”担当。
→ 手前の変化をチェックした後、もう少し沖側の筋を広く探る役。

ジグパラ40g
→ 100mライン前後の“沖のブレイク&流れの出口”担当。
→ 「とりあえず一番外のレーンまで届かせたい」ときの主砲。

この3本をローテーションすることで、「手前→中→沖」と順番にレーンを切り替えながら探っていけるのが、このタックルとの組み合わせの強みだと感じました。

遠州サーフで分かったネッサBB×マックスパワーX9の「風・シャロー」注意点

風と飛距離について

釣行の際、風が強くなった時間帯がありました。ここでひとつハッキリしたのが、

「風の強いタイミングだと、飛距離はしっかり落ちる。
ロッドのリーチが長いからといって、“風を無視できる”ほどのメリットは感じられない。」

ということ。

もちろん、ネッサBBとマックスパワーX9の組み合わせ自体は投げやすくて、無風〜追い風であれば、さっきのような距離は素直に出てくれます。ただ、向かい風が強く入ると、どのルアーも一段階ガクッと失速。「ロングレングスだから+◯m飛ぶ」といった夢のような補正は、少なくともこの日の条件では感じませんでした。

まとめると、

・飛距離は「タックル性能」より「風のコンディション」が支配的
・11ftだからといって、強風をねじ伏せるような魔法はさすがにない

という感じです。遠州は冬になると横風が強烈なので、その意味でも条件次第なセットだなと再確認しました。

ラインメンディングのしやすさ

一方で、ポジティブだったのはラインメンディングのしやすさです。

・どのルアーも波を切りやすいシルエットで、着水後に変な失速が少ない
・マックスパワーX9は放出が素直で、糸ふけの回収が一発で決まりやすい

遠州サーフ特有の“波足長め+白泡”の中でも、ライン軌道は追いやすく、波に取られた分をすぐ修正して次のアクションに移れる感じがありました。

112M+というレングスがある分、ロッドを立てたときに手前の波をまたぐような角度を作りやすく、ラインが常に波にもまれてダルダルになる時間を短くできている感覚もあります。そのおかげで、PE1号という細め寄りの太さでも、極端な細糸まで落とさなくてもフローティングミノーのアクションがブレにくい印象でした。

飛距離は風にかなり左右される一方で、ライン操作に関しては「このセットはかなり快適で、メンディングが楽」という評価です。

シャローエリアについて

今回、一番厳しいと思ったのが、浅いエリアでの比重重めルアーの使いにくさです。

具体的には、

・ぶっとび君110
・スピンビーム ハイアピール

この2本。どちらも“飛ばす”という意味では心強いルアーですが、シャロー気味のエリアでは竿を立ててもすぐにボトムを引きずり始める、という結果になりました。

・立ち位置はやや浅めの地形
・ロッドを立て気味にして、巻き始めも早めにしてみる
・それでも、すぐに「コリッ」「ザラッ」とボトムを擦る感触

遠州サーフの中でも、特に遠投しても浅いエリアだと、「飛距離を優先して比重重めルアーを選ぶと、そもそも泳がせづらい」というパターンにハマりやすいな、と痛感しました。

同じ状況でも、テロテロ君115のようなミノー系はまだ余裕を持ってレンジをコントロールできる印象。“飛ぶルアーだからどこでも強い”わけではなく、水深と比重のバランスを外すと一気にストレスが増える、という分かりやすい失敗例になりました。

11ftあっても強引に高比重なルアーを浮かせる、というのは限界がありますね。

ネッサBB112M+×マックスパワーX9 1号タックルの総合評価と向き不向き

ここまでの内容を整理すると、このタックルが“ハマる条件・外す条件”はこんなイメージです。

ハマる条件(◎)

・水深がそこそこあって、40g前後のジグも普通に使えるエリア
・無風〜追い風、もしくは弱めの横風くらいまで
・テロテロ君115〜ジグパラ40gのような、波を切りやすく適度なレンジをキープしてくれるルアー構成

この条件だと、72m/94m/104mと距離ごとの役割分担がハッキリしていて投げていて楽しいセットでした。ラインメンディングもしやすく、手前のヨレから沖のブレイクまで順番に叩けるので、“サーフらしい釣り”が気持ちよく成立します。

外しやすい条件(△)

・極端に浅いシャローエリア
・強めの向かい風+比重重めルアー
・「とにかく重いルアーで飛ばそう」と考えてしまうシチュエーション

このパターンでは、重いルアーはすぐ底を引きずり、風で飛距離も落ち、結果として「飛ばしたいのに気持ちよく扱えない」というストレスが増えました。

「ネッサBB×マックスパワーX9が悪い」というよりは、“合う条件と、頑張らせすぎている条件がハッキリ分かった”という感じです。

まとめ:遠州サーフでネッサBB×マックスパワーX9はスタメン“アリ”か?

今回のタックルを一言でまとめると、遠州サーフの標準~やや水深のあるエリアなら「普通にスタメン候補」だと感じました。22ネッサBB112M+とマックスパワーX9 1号の組み合わせで、手前・中・沖をテンポよく打っていけるセットです。

良かったところ

・テロテロ君115・かっ飛び棒130・ジグパラ40gで、手前~中~沖の3レーンをきれいに分担できた
・112M+のレングスで手前の波をまたぎやすく、PE1号でもアクションが極端に乱れにくかった
・10×10マックスパワーX9の放出が素直で、糸ふけ回収やラインメンディングが楽だった

注意したいところ

・強い向かい風の時間帯は、ロッドの長さより風の影響が勝ち、飛距離ははっきり落ちた
・ドシャローで比重重めのぶっとび君110やスピンビームHAを使うと、すぐボトムを引きずりやすかった
・超シャローを軽量プラグだけで攻めるスタイルよりは、ある程度水深があるエリア向き

こんな人には合いそう

・遠州サーフで「まずは1セット」で完結するタックルを組みたい
・ミノー→かっ飛び系→メタルジグのローテで、手前から沖へ順番に探っていきたい
・波の中での操作感やラインメンディングのしやすさも重視したい

今回使った代表3ルアー(テロテロ君115・かっ飛び棒130・ジグパラ40g)のローテで「手前→中→沖」を順番に叩いていく釣り方が、このタックルでは一番しっくり来ました。

あとはここに実際のヒラメ・マゴチ・青物の釣果が乗ってくれば…。今年は振られ続けてますが、釣れたらこの記事も少しずつアップデートしていこうと思います。

今回はこの辺で。お疲れ様でした~。

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