一度跳ね上がったエギが闇の海へと退いていく。
さながら照明の端で踊る役者のように・・・
ダートした後の沈黙。
それに人はただ魅入る。
ラインがじわじわと吸い込まれていく様を、味わうのだ。
皆さんお疲れ様です~
今回はエギングの基本をまとめようの回です。
自分のエギングを振り返って「こんなスタイルでやってるな~」って感じのところをまとめていきます。
初めてじゃないけど、そろそろ自分のスタイルを決めたい人向けの内容です。一緒にスタイルを決めちゃいましょう。
エギングの超ざっくり基本(30秒で振り返り)
細かい話に入る前に、まずは共通言語だけ軽くそろえておきます。
- 使うのはエギ(3〜3.5号が基本)
- キャスト → 着底 or 中層まで沈める
- ロッドでシャクってエギを跳ね上げる
- そのあとフォール(沈めながら見せる時間)で抱かせる
というサイクル自体は、どの解説を見てもほぼ共通です。
3.5号エギのノーマルタイプだと、沈下速度は「約3秒で1m」がひとつの目安として紹介されることが多いです。
この「3秒/m」を基準に、
- 2段シャクリでだいたい1.5mくらい持ち上げる
- そこから数秒フォールさせる
というリズムが、教科書的なパターンですね。
ここから先は、この“基礎の上に”自分なりに足したり削ったりしている部分の話です。
基本アクションスタイル
2回しゃくり+6〜10秒フォールを選んでいる理由
自分の基本パターンはシンプルで、ずっとこれです。
2回しゃくり(2段シャクリ)+6〜10秒フォール
一般的な解説だと、3.5号で「3秒/m」を基準にして、3〜5秒のフォールを推すものが多いです。
それに対して自分は、
- 浅場でも 最低6秒
- 深め/渋めのときは 8〜10秒
までフォールに時間を使うことが多いです。
3.5号・3秒/mのエギだと仮定すると、
- 6秒フォール:だいたい2m分
- 10秒フォール:だいたい3m分
くらい“見せる時間”を取っている計算になります。
フォール時間を長めに取るメリット・デメリット
メリット
- エギがふわっと落ちていく時間が長いので、ついてきたイカが抱きに来るチャンスが増える
- 水深のあるポイントや、晩秋〜冬寄りの“レンジが深いシーズン”に対応しやすい
- 「今どのくらいのレンジを通しているか」を、カウントでイメージしやすい
デメリット
- カウントを長く取る分、テンポは遅くなる(広範囲をサーチする力は少し落ちる)
- 風が強い日や潮が速い日だと、フォール中にラインがふけやすいので、ラインメンディングの意識が必要
ざっくり言うと、
「広く・早く探るゲーム」より
「レンジを決め打ちして“見せて抱かせる”ゲーム」
をやりたいので、6〜10秒フォールを基準にしています。
カラー選びのセオリー(潮色・光量ベース)
次はカラーの話です。
世の中にカラーの解説は山ほどありますが、だいたい共通しているのはこの2軸です。
- 「潮の色」に合わせる
- 濁り気味:オレンジ・ピンクなど「はっきり見える派手系」
- 澄み潮:ブルー・ブラウンなど、ベイトや底物に近いナチュラル系
- 「光の量」と「下地テープ」で考える
- 光量が多い:金テープ・ホロなどフラッシング強め
- 光量が少ない:赤テープ・暗色系、場合によってはグロー(夜光)
特に赤テープは、
- 光量の少ない場面でもシルエットが出やすい
- 夜、深場、澄み潮、曇り、夕まずめなど、“暗め条件”に強い
とされていて、昔から「漁師カラー」として信頼されているという解説もあります。
このあたりの“教科書部分”を押さえたうえで、自分の実戦ではどう組み立てているかを次で書きます。
カラー選びルール(初秋〜晩秋)
初秋デイゲーム(ピンク+ホロ系がスタメン)
秋の序盤で、デイゲーム中心にやるときのスタートはだいたいこんな感じです。
- メイン:ピンク背+ホロ系の下地
- サブ:赤テープ系
理由はシンプルで、
- 日中の強い光でもホロ下地がよくフラッシュしてくれて、広く探る“パイロットカラー”として使いやすい
- ピンクは濁り〜普通くらいの潮色で視認性も高く、追ってくるイカも目で見つけやすい
というところです。
そこから、
- 思ったより澄んでいる → ホロでもギラギラしすぎる → 金テープ/ナチュラル系に落とす
- 思ったより濁っている/曇って暗い → 赤テープにローテーションしてシルエット重視
という順番で色を落としていくイメージです。
晩秋〜光量が落ちてくる季節(赤テープ中心+パープル+グロー)
晩秋に入ってくると、日が短くなり:
- 釣りをしている時間帯の光の量がそもそも少なめ
- 水温も下がって、レンジも少し深めになりがち
という状況が増えます。
このタイミングでは、
- 赤テープを中心にローテーション
- そこに
- パープル(暗色寄り・スレたイカ向け)
- グロー(夕まずめ〜ナイト寄り/濁りが入ったときの押し)
を混ぜることが多いです。
セオリー的にも、
光が届きにくい深場や、外灯のない夜・夕まずめでは赤テープ+グロー系が強い場面が多いとされているので、晩秋の実感とはけっこう噛み合っています。
失敗パターンと“こう変える”調整例
せっかくなので、よくやらかすパターンも正直に書いておきます。
ケース1:ピンク+ホロでチェイスはあるのに抱かない
- 初秋のデイゲーム、ピンクホロでイカがついては来る
- でも足もとまで来て、Uターンしてしまう
こういうときは、
- アクションを弱く/浅くする
- 2段シャクリをやめて、1回だけの小さめジャーク
- フォールを6秒→8秒に伸ばして“見せる時間”を増やす
- それでもダメなら色を一段落とす
- ピンクホロ → 赤テープ/パープル系へ
「追うけど抱かない」は、だいたい “強すぎる or 目立ちすぎる” ときが多い印象なので、
アクションかカラー、どちらか一方をまず落としてみます。
ケース2:赤テープ+グローでも無反応
- 晩秋・夕まずめ、赤テープ+グローで何も起きない
- 触りもなく、ラインも一切動かない
こんなときは、逆に
- 明るめ/シルエット弱めの色に一度戻す(ピンク、オレンジ)
- 水深を変える(フォール時間を2〜3秒短くしてみる or 伸ばしてみる)
という方向で調整します。
イカのコンディションによっては、
「暗い色+グローでガッツリアピールすると逆に嫌がる」日もあるので、
“暗いから暗い色”を信じすぎないのも大事かなと感じています。
実際に使っているタックル
最後に、実際にこのアクションとカラーを組み合わせているタックルの話を少しだけ。
- ロッド
- 9ft前後のエギングロッド(例:セフィアBB 89Mなど)
- 堤防〜サーフで2段シャクリ+長めフォールをやりやすい長さとパワー
- ライン
- PE0.6〜0.8号をメイン
- 高耐摩耗系や高比重PEは、「風の強い日」「ディープをじっくり攻めたい日」に出番多め
- エギ
- 3〜3.5号のノーマルタイプを基準
- シャロー/ディープは、沈下速度をずらしたいときだけ投入
このあたりのタックル詳細や、
実際に投げているロッド・ラインのインプレは、別の記事でがっつり書いてます。
エギのフォールについてはこちらの記事で触れてます。
自分の使ってるエギングロッドはこちらの記事で紹介してます。
まとめ
- アクションは2回しゃくり+6〜10秒フォール。一般的な3〜5秒フォールより少し長めに“見せる時間”を取りたいスタイル。
- カラーは初秋のデイ=ピンク+ホロ、晩秋=赤テープ+パープル+グローを軸に、潮色と光量で上下させる運用。
- 世の中のセオリー(3.5号で約3秒/m、光量とテープ色の関係)をベースにしつつ、自分の体感に合わせてフォール時間と色の切り替えラインを決めている。
こんな感じで、「エギングの基礎」と「自分のやり方」の中間くらいを目指してまとめてみました。
あとはここに、実際の釣果写真やタックルインプレへのリンクを足していけば、ハブ記事としては十分形になると思います。
今回はこの辺で。お疲れ様でしたー。



コメント