磯エギングの注意点まとめ|初心者が油断しないための装備と撤退判断

ぐらぱら

ぐらぱら
20代
社会人3年目
大学時代に大阪で友人に釣りに誘われたことをきっかけに釣りを一人でもするように。
社会人になって滋賀に移住。ほぼ毎週末海に出かけています。
購入したロッドなどの釣り具のインプレを中心に書いてます。

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甘美な果実は、険しい道の上にある。


その味に惹かれ、釣り人は目を七色に光らせる。


だが知らなければならない。


その果実へ至る道には、無数の落とし穴が開いていることを。

皆さんお疲れ様です~。

エギングを始めてから地磯へ足を運ぶ機会が何かと増えました。

ここいらで自分が見返せるような「磯の注意点」みたいなのをまとめようと思います。
この記事では、磯エギングのメリットとリスクを整理しつつ、特に事故につながりやすい「油断」の構造と、初心者が踏むべきステップ、装備の考え方までまとめます。


磯エギングのメリット

磯エギングの代表写真

結論から言うと、磯エギングは「地形と潮が近い」ぶん、短い距離でも勝負が成立しやすいのが魅力です。スリットやかけ上がり、沈み根みたいな“エギを通す線”が濃いポイントに当たりやすく、条件が噛み合うと短時間で答えが出る日もあります。
さらに堤防より人が少ないケースも多く、プレッシャーが下がって良型の期待が上がるのもメリット。景色も強いので、写真や動画、サムネ素材が増えるのも地味に効きます。

ただし、この「行けそう感」こそが落とし穴。次は、磯エギングの注意点として外せないリスクを整理します。


磯エギングのリスク

結論:磯のリスクは「怖い」ではなく、一発で取り返しがつかないことです。特に“うねり”は、丸くて穏やかに見えてもエネルギーが大きいことがあり、静かな天候でも遠方の荒天由来のうねりが伝わる、と気象庁資料でも整理されています。

うねり・高波のリスク

天気が良くても、遠くの台風などで作られた“うねり”が届くことがあります。
(※「うねり」の定義は気象庁の用語集に基づく)【参考1】
さらに波の高さは“平均”なので、同じ波が続く状況でも、100波に1波は有義波高の約1.5倍、1,000波に1波は2倍近い波が出ることがある、と気象庁は説明しています。【参考2】
「静かな時間のあとにドン」が起きるのが厄介です。

転倒・滑落・海中転落のリスク

磯は海藻や凹凸で足元が不安定で、転倒や海中転落のリスクが高いと、海上保安庁(海の安全情報)でも注意喚起されています。
エギ交換やライン処理など、海に背を向けがちな作業が増えるほど危険も増えます。

取り残され(帰還不能)のリスク

潮位の変化で磯場に取り残される事故があることも明記されています。
「行けたから帰れる」は別物なので、入る前に撤退ルートと撤退タイミングを決めておくのが前提です。


磯エギング最大の敵は油断

ここが今回の核心です。
青物狙いで入るようなゴリ磯は“最初から危ない”ので警戒します。一方でエギングは、青物なら避けるような「ちょい地磯」でもポイントになり得る。浅かったり入りやすかったりして、釣行回数が増えやすい。すると慣れが油断を連れてきます。

事故確率をざっくり言うなら、こう。

  • 危険度(波・足場・撤退路)
  • × 露出回数(どれだけその場所に立つか)
  • × 油断(慣れ・短時間のつもり・まあ大丈夫の積み重ね)

行かない基準(最小チェック)

迷ったら、これだけは守るのがおすすめです。

  • 波浪警報・注意報が出ているときは、むやみに海岸に近づかない(気象台の注意喚起)。【参考3】
  • 天気予報に**「うねりを伴う」**の記載がある日は警戒する。
  • “うねり”自体が遠方由来の波である、という定義を知っておく。

初心者のステップ

結論:磯エギングは「釣り方」より先に、安全判断の型を作るのが近道です。

磯釣りは転倒・海中転落・潮位変化による取り残され等のリスクが高く、入念な準備が必要とされています。【参考4】

1)堤防で基礎を固定
エギの沈下、ラインの張り方、風でのフケ、根掛かりの気配。ここを“考えなくてもできる”まで落とします。
2)昼の簡単な地磯で地形と撤退路の感覚を作る
初見ポイントの夜磯は視界が削れて判断が遅れがち。最初は昼が無難です。
3)初磯はできれば経験者と
恥ではなく、事故率を下げる最短ルートです。


装備

基本的な装備をおさらい。

  • ライフジャケット
    海上保安庁は、釣りでは「信頼あるライフジャケット(公的検査機関でチェックされたもの)」の着用を推奨しています。【参考5】
    また磯では、膨脹式は擦れて損傷する可能性があるとして、固型式ライフジャケットの着用を推奨しています。
  • 数字の裏付け(短く)
    消費者庁の整理では、釣り中の海中転落者の死亡・行方不明率が、**非着用 約46%**に対し、**着用 約19%**だったと紹介されています。
  • 足元・ライト・連絡手段
    磯は足場が不安定です。履物は環境に合わせる、夜ならライト複数と予備電源、連絡体制まで含めて“セット”で考えます。

装備は釣果のためではなく、帰るために揃えます。


まとめ

磯エギングは、地形と潮が近く、条件が噛み合うと短時間で結果が出る魅力があります。
でも、

「危険はゴリ磯だけじゃないぞ!」ということです。むしろちょい地磯の「行けそう!」って雰囲気が釣行回数を増やし、慣れが油断を育てます。

小規模でも地磯は地磯なんですよね~

最後に、今日の結論はこれです。

  • うねりは穏やかに見えても危ない(遠方由来の波が届くことがある)。
  • 波の高さは平均なので、たまに大きい波が来る
  • 迷う日は“行かない”が勝ち(警報・注意報、うねりの記載は特に)。

よくある質問(FAQ)

Q1. ちょい地磯でもライフジャケットは必要?
A. 必要です。海上保安庁は釣りで信頼あるライフジャケット着用を推奨し、磯では固型式を推奨しています。

Q2. 波の高さが低ければ安心?
A. “波高”は平均的な指標で、同じ状況でも大きい波が混ざることがあります。気象庁は100波に1波で約1.5倍、1,000波に1波で2倍近い波が出ることがあると説明しています。

今回はこの辺で。お疲れ様でした~。

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